3月になるのが憂鬱に感じている人も日本には大勢います。花粉シーズンが到来するのが3月頃で、早い人は2月中から薬を飲んで対策を始めているでしょう。3月後半になると外に出ることすらできない人もいますが、機能性表示食品で対策ができることを知っているでしょうか。
この記事では機能性表示食品を活用する魅力や注意点を紹介します。
3月に向けて深刻になる花粉症対策
日本での花粉症は3月くらいから症状が深刻になる人が多いのが特徴で、スギやヒノキの花粉に対するアレルギーを持っている人が多数いるのが理由です。実際には花粉症は年間を通して症状が出るリスクがあり、バカイネなどの花粉にアレルギーがある人も年々増えてきています。
しかし、全国的に花粉症になっている人が多いのはスギやヒノキです。花粉症対策の市場が拡大する時期として企業が着目しているのも3月で、先行して1月くらいには新製品を出して花粉症対策をしたい人たちに使ってもらおうと努力をしています。
クリニックや病院で治療を受けている人は薬で対策することが多いですが、何とか別の方法で改善できないかと考えている人も大勢います。3月が近づいてくると体質を変えて花粉症に悩まされないようにしたい、食生活の見直しで少しでも症状を和らげたいという人も増加するのが実情です。
花粉症対策になるという噂の成分は多い
花粉症対策は注目度が高い市場なので、対策として有用な食品や成分が多数見つけられてきています。飲めば対策になるということで初期から有名なのが甜茶です。甜茶を3月に向けて飲んでいれば花粉症にならないという噂があり、口コミ情報を見ても確かに対策できたという声が上がっています。
また、シソのようにアレルギー対策になると言われている食品も花粉症対策になると言われてきました。シソそのものを食べる人もいればシソ酢を作って食事に使用している人もいます。この場合にも花粉症の症状が軽かったといった口コミもあるため、きっと効果があるのではないかと期待して積極的に活用する人も少なくありません。
この他にも柑橘類のジャバラや玉ねぎの皮に多く含まれているケルセチンなど、さまざまな食品や成分が花粉症対策になると言われています。ただ、どれも医薬品ではないので高い効果がある根拠は薄く、たまたま摂取した人に効果があっただけという可能性もないわけではありません。
実際に、試してみたけれど効果がなかったという口コミもしばしばあります。花粉症の発症には多岐にわたる要因が複雑に絡み合っているため、本当に効果があるのかどうかがわからないのが実情です。
機能性表示食品が2020年に登場している
花粉症対策になる機能性表示食品が登場したことで2020年1月にはニュースにもなりました。3月に向けて何とかして花粉症対策をしたいと思っていた人は目にしたことを覚えているかもしれません。
2020年に最初に登場したのはキューピー株式会社でした。キューピー株式会社では花粉症対策になるサプリメントを開発して1月に販売を開始しました。チリやホコリ、ハウスダストなどのアレルギーの原因になる物質に対して効果があるとされているのが特徴で、鼻の不快感を軽減するという表示が認められています。
使用している機能性関与成分は酢酸菌の一種の「GK-1」です。腸活として使える善玉菌で、腸内環境の改善による効果ではないかという考察もあります。次に登場した機能性表示食品は雪印メグミルク株式会社が開発したヨーグルトでした。
乳飲料に強い雪印メグミルクということもあって、ドリンクにして販売するという方針を取っています。目や鼻の不快感を緩和することを表示できるようになっているのが特徴で、キューピー株式会社と同じ2020年1月に販売を開始しました。
使用しているのは乳酸菌で、体内での大まかなメカニズムは酢酸菌と同じだろうという考察がなされています。日本では花粉症対策が大きな社会課題になっているため、このように大手を中心として花粉症対策のための機能性表示食品の開発が進んできています。
次の3月に向けて製品化しようと努力しているメーカーもあるでしょう。年末年始頃から製品動向に着目していると、また新しい機能性表示食品が登場する可能性があります。
機能性表示食品で花粉症対策をするメリット
花粉症対策としては機能性表示食品以外にも方法があります。薬による対策をすることも、花粉症対策になると言われている成分を含むサプリメントなどを使用することもできます。では、機能性表示食品を選ぶメリットは何なのでしょうか。
機能性表示食品の魅力は花粉症対策になる科学的根拠がある点で、薬と同じだということです。花粉症対策になると言われている成分には必ずしも科学的に認められるような明確な根拠があるとは限りませんが、機能性表示食品として認められた時点で表示されている内容については、効果を期待できます。
薬と違って気軽に摂取できるという点も魅力があるでしょう。安全性が高いことも示されているため、副作用などの不安もほとんどありません。
機能性表示食品で花粉症対策をするときの注意点
機能性表示食品で花粉症対策をするときには注意点もあります。誰もが機能性表示食品で大きな効果を得られるとは限りません。薬の場合にも同じことが言えますが、効き目には個人差が大きい傾向があります。機能性表示食品として届出をしたときに、何を科学的根拠としていたかによっても差異があるので注意しましょう。
鼻の症状なのか、目の症状なのかといった点でいつも花粉症で苦しんでいる症状とは合わないこともあります。基本的に今までに認められている機能性表示食品は花粉症の症状を緩和するものです。根本治療になるとも限らない点にも気を付けましょう。
ただ、今後も花粉症対策になる機能性表示食品の開発は進められていく可能性が高く、多くの人が多様な症状を緩和できる食品が生まれてくる可能性もあります。体質改善によって花粉症の根本対策になる機能性表示食品も出てくるかもしれないので、新製品に常に目を向けるのが大切です。
機能性表示食品で3月からのつらい花粉症の対策を進めよう
3月になると花粉症がつらくなる人は日本では大勢いて社会的にも大きな課題として取り上げられています。機能性表示食品で花粉症対策をするのは科学的根拠があるので魅力的です。ただ、症状をどの程度緩和できるかは個人差があります。
補助的に活用するという考え方を重視して、機能性表示食品を対策に取り入れていきましょう。